幸せのハト!? 11
こちらは真選組・・・・・・・・・・
沖田「そういえば、はいつまでその格好でいるんでィ?」
の格好も元の世界の物でやはり目立っていた。
「ん?格好?あぁ やっぱここだと着物が普通なのか」
山崎「まあね」
近藤「ちゃんは着物とか持ってないのか?」
「はい、ってか七五三の時以外で着たことないです」
土方「それじゃ、着物の着方もしらねぇっていうのか?」
「そうです」
沖田「世の中にはいろんな人がいるんだねィ」
山崎「だったら着物買いにいった方がいいんじゃないの?」
「あぁ、なのかな?」
近藤「買って悪い事はないだろう。でもまず買いに行くためにも着物に着替えた方がいいな」
土方「おい、山崎お前の着物貸してやれ」
土方は当たり前のように言った。
山崎「えっ俺のですか!?」
土方「お前が一番この中では背が低い、だからだ」
山崎「別にいいですけど。着方は誰が教えるんですか?」
近藤「それは鞠奈さんに頼もう」
「鞠奈さん?」
近藤「今から紹介するよ。ついてきてくれ」
近藤がそう言うと全員は腰を上げ、部屋をでた。
土方「山崎、お前は着物もってこい」
山崎「はいよっ」
土方がそう言うと山崎は自分の部屋へと向かっていった。
達は近藤について行ったすると、近藤は医務室で止まった。
( ガラガラガラッ )
近藤「鞠奈さん、居るか?」
近藤は医務室の扉を開けるとそう訪ねた。
すると奥から・・・・
鞠奈「いるわよ。どうしたの?近藤さん」
白衣をきていかにも医者のような格好をした女性が出てきた。
近藤「この子新しく入ったちゃんっていうんだが、着物の着方を知らなくてな。
代わりに教えてやってほしいんだ。」
「初めまして って言います」
《マンガに出てこない人もいるんだなぁー。んにしてもきれいな人だなこの人》
鞠奈「初めまして、阿羅祁 鞠奈です。ここで医師をやってるの」
は鞠奈から差し出された手を握り返した。
すると鞠奈は満足そうに笑った。それはどんな男でも見とれてしまいそうな笑顔で。
鞠奈「ついに真選組にも女の子が来たかぁ〜」
「ん?もしかして女の隊士って俺が始めてなんですか?」
鞠奈「そうよ。やっとここに私以外の女の子が来てくれて嬉しいわ。」
鞠奈はに抱きつきながらそう言った。
「うおっ!?」
さすがにもコレには驚き声をあげてしまった。
近藤達は鞠奈の性格を知っているためか、特に驚きもせずにいた。
がそんな事実を鞠奈から聞いていると、医務室の扉が開かれた。
山崎「副長!着物持ってきましたよ」
近藤「悪いな山崎。鞠奈さんこれちゃんに着させてやってくれないか?」
鞠奈「いいわよ。それじゃ近藤さん達にはご退室してもらおうかしら?」
鞠奈がそういうと4人は医務室からゾロゾロと出ていった。
それを見送ると鞠奈はに振り返り、
鞠奈「それじゃ、始めましょう♪」
「はい!!」
鞠奈はに着付けの仕方を教えながら、自分の家族の話や真選組での事を色々と話してくれた。
鞠奈「それにしてもちゃんは、男物の着物でいいの?」
「はい、ってかそのほうが落ち着くんで」
鞠奈「そうなの?でもたしかにちゃん格好いいわね!」
鞠奈は教えた通りに自分で着替え終えたを見た。
そして、肩位までしかないの髪に手を伸ばした。
鞠奈「なんだったら髪結んじゃおうか♪」
そう言うと鞠奈はの返事も聞かずにさっそくノリノリで髪を結び始めた。
鞠奈「よしっ、完成! ホントに格好いいわ!」
鞠奈は目をキラキラ輝かせていた。
はここまで褒められると思わなかったため少し照れていた。
「鞠奈さん、教えてくれてありがとうございます!」
鞠奈「いえいえ〜。あっ今頃だけど別に敬語なんて使わなくていいからね〜」
はそれに答えるかのようにニカッと笑った。
そして医務室を後にし、近藤達の元へと向かった。
「近藤さーーーん!!」
は思いっきり近藤達がいる部屋の扉を開いた。
近藤「おっ格好いいじゃないかちゃん」
「ありがとうございます!」
満面の笑みでそう返すと、は近藤の前に腰を下ろした。
近藤「それじゃ、トシと総悟で見回りも兼ねてちゃんと買い物に行ってきてくれ」
土方と沖田は了承したのかスクッと立ちあがり、部屋を後を出た。
も置いて行かれぬようにしっかりとついてきている。
屯所を出てからしばらく歩くと、
沖田「土方さん、ここら辺で二手に分かれやしょう。俺はの買い物に付き合ってきまさァ」
土方「総悟、お前サボる気だろ?まぁたしかにその方がいいかもしれねぇがな」
沖田「決まりでさァ!ってことで」
沖田はそう言うと、の背中を押しながらその場を去っていった。
土方は、コレで良かったのか?と思いながらも新しい煙草を取り出し沖田たちとは反対方向に見回りに向かった。
ところ変わってここは店の前、
店員「ありがとうございました」
は、すぐに着物を決めたため短時間で店を出ることができた。
「あっそだ、総悟!お前万事屋の場所知ってるか?」
沖田「旦那の所かい?そいえばの友達いんだったねィ」
「おう、ってことで万事屋まで連れてってくれないか?」
沖田「いいぜィ、土方のヤローに見つかってものせいに出来るからねィ」
「マジでか」
そんな会話をしながらは沖田に万事屋まで案内をしてもらった。
進むにつれてだんだんにも見たことがある光景になってきていた。
《この通りたしかあったよな?やっぱマンガの世界にいるんだな》
そして見えてきたのは1階には「スナックお登瀬」2階には「万事屋銀ちゃん」と看板が掲げられた建物。
それにしても看板に名前が入ってて大丈夫なのだろうか?
2人は万事屋へと続く階段を上った。
は当たり前のようにインターホンを押そうと手を伸ばしたが、それより先に沖田がガラガラガラッと
万事屋の扉を開けて中に入って行った。
「ちょ、総悟インターホンぐらい押せよ」
沖田「大丈夫大丈夫、旦那のとこだしねィ」
《いいのかそれで・・・・》
沖田「旦那ーいやすかい?」
沖田がそう玄関から叫ぶと奥から新八が現れた。
新八「あっ沖田さんいらっしゃい。銀さんならいますよ、あれ?その子は?」
沖田「後で説明するぜィ、こいつが!!」
沖田は『こいつが』の所を強調して言った。
新八「そうですか、どうぞ」
新八は苦笑しながらもそう言った
そう言われ沖田とは部屋の中へと入って行った。
中に入るといつもの場所にドカッと座っている銀時が見えた。
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