それぞれの道 01
青い髪をした、小さな子供は、何かを探してるようで、キョロキョロしている
そして・・・・・
「エドみっけ、やっと見つけたぁー、みんなエド見つけたぞ」
エド「みんな、まだまだだな。もう少しで寝ちまうところだったぞ」
アル「兄さんって、ほんとかくれんぼ得意だよね」
ウインリィ「小さいから見つけづらいだけよっ、ねっ」
「そうそう、ただたんに小さいから見つからないだけよ」
エド「おまえら、小さい小さい言うなーっ」
ウインリィ&「「本当の事言っただけですーぅ」」
「まぁまぁ、エドが小っさいのは本当だけどこれ以上言うなって」
アル「って、フォローしてんだかしてないんだか、分かんないよね」
どうやらこの子たちは、かくれんぼをしていたらしい。
しかし、今はケンカもどきのような事になってしまっている。
金髪の少年エドは、8歳、その弟アルは7歳。
金髪でショートカットの8歳の女の子はウインリィ。
そして6歳でうり二つの双子は、とだ。
エド「んで、次は何すっかな・・・・ん?」
アル「どうしたの?兄さん」
全員が、エドが見ていた方向を見ると、エルリック家のベランダでライトが、点滅をしていた。
これは、エドとアルのお母さん【トリシャ】が、“もう帰ってくる、時間だから、帰ってきなさい”
という意味でやっているもので、この時間になるといつもこうしてライトを点滅してくれるのだ。
「んじゃ、そろそろ帰りますか」
「そだね、母さん今日の晩ごはん、何だって言ってた?」
「今日は、グラタンだってさ」
「やった!! ウインリィのとこは?」
ウインリィ「あたしのところは、スパゲッティだって」
アル「僕たちは、シチューだってよ、兄さん」
エド「おぉ、ホントか?」
((ぐぅぅぅぅぅぅぅう))
突然、誰かのおなかの音が鳴った。
・「「食べ物の話してたら、おなか空いちゃった」」
エド・アル・ウインリィ「「「・・・・・・・・・・」」」
エド「いやさ、たしかにおまら、双子だけどさ」
アル「同じタイミングに、おなかが鳴って、同じ台詞言うって」
ウインリィ「毎度の事だけど、ほんとに驚きよね」
・「「アハハハハハッ」」
(ぐぅぅぅぅぅぅぅう)
エド「あー、俺も腹減ったー」
ついにエドも、おなかが鳴った。
エド「よしっ、ってことで、アル走って帰ろうぜ、シチューが俺らを待っている」
アル「シチューはどこにも逃げないって」
ウインリィ「んでも、おなか空いたのは本当だし」
「んじゃ、また、明日ってことで」
すると、全員一列に並んで、が手を挙げ・・・・
「位置に着いて、よーい・・・・スタート」
すると、一斉に彼らは自分たちではおなじみの別れ方で、自分達の家へ・家族の待つ場所へと走っていったのでした。
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