操り人形 前



あの人を自分の物にしたい、その気持ちが大きくなりすぎたとき悲劇は、舞い降りる。

近藤「これにて、会議を終わる。解散」

今日の振り分けや最近の情報を近藤が隊士達を集め伝え終えた。

土方「近藤さん、最近の攘夷の運動どう思う?」
近藤「あぁ、何か妙な動きが、多くなったな」
土方「やっぱりそう思うか、見回りを強化した方がいいかもしれねぇーな」
近藤「そうだな、それじゃ、今日の見回り頼んだぞ」
土方「あぁ、いつもよりも、気をつけてみるよ、ったく俺よりも
   あいつらが真面目に「トシーーーーーーー」んなっ!?」

土方と近藤が話していると、誰かが土方へと飛び乗った。

土方「なっ、おいっ、っ!!いきなり飛び乗るな!!」
「いいじゃん、別に」
沖田「そうですぜィ、ほんとは、彼女に抱きついてもらえて嬉しいくせに、ツンデレですかィ?」
土方「誰が、ツンデレだっ!!」
沖田「あ〜なんか土方をバズーカで打ちたくなってきた、、バズーカやってもいいですかィ?」
「んー、いいよー」
土方「よくねぇーよ!!ってかおまえも止めろよ」
「大丈夫だって、トシはそんなんじゃ死なないから」
土方「あたりまえだろ、こいつに殺されてたまるか」

は、ずっと笑いながら、まだ土方に飛び乗って(抱きついて?)いた。
それをみていた近藤は・・・・

近藤「トシは、いいなー、俺もお妙さんにそんなことしてもらいたい!」
土方「それは、無理だろ」
沖田「近藤さんが、ストーカーしなかったり、ゴリラじゃなかったり、ゴリラじゃなかったり、
   ゴリラじゃなかったりしたら、まだ可能性はあったかもしれやせんねィ」
「いや、もっとお妙さんの事考えてあげれば、奇跡はおこるんじゃない?」
近藤「そんなぁ〜、トシ無理って即答!?っていうか総悟ゴリラばっかりじゃん、ちゃんも
   奇跡って・・・・・」

一気に3人にいろいろ言われてしまったため、近藤はいじけだした。
「あぁー、アレどうしよ」
土方「ほっとけ」
沖田「そうでさァ、そのうち復活しやすぜィ」
「そだね」
そう言うと3人は、いじけてしまった近藤を置いて見回りに行ってしまった。



?「どうすれば、あの女隊士を私のものにする事ができるんだ・・・」
?「おまえのあの力を使えばよかろう?樟」
樟「苦愚様、いつからそこにおられたのですか?」

ある小屋でこんな会話がされていた。
この2人は、攘夷志士、苦愚派の頭首、苦愚とそこに所属している、樟だ。

樟「申し訳ありません。苦愚様、敵である、真選組などにこのような気持ちを抱いてしまって。」
苦愚「しょうがないことだ、人は味方であれ敵であれ、好きになってしまうときはなってしまうものだ。」
樟「ありがとうございます。さっきのお話は?」
苦愚「敵である以上、普通に、あの娘を、手に入れることは、無理だろう?」
樟「はい、その通りですね」
苦愚「ならば、おまえのあの力を使えばよい」
樟「しかし、あれを使っては、あの方は、壊れてしまいます。」
苦愚「だが、そうでもしないと、あの娘を、おまえが手に入れることは無理であろう?」
樟「ですが「おまえは、あの女を愛しているのではないか?」愛しております」
苦愚「おまえは、あの女を手に入れたいのだろ、どんなことをしてでも」
樟「・・・・はい」
苦愚「ならば、悩む必要はないだろう?」
樟《そうだ、あの方を手に入れるためには、それしかない、代償が大きくとも、
  あの方が手に入るためなら・・・・私のものにするならば・・・・・・》
  「はい。ありがとうございます。苦愚様。」
苦愚「あの女をおまえのものにするのだぞ。・・・・・どんなことをしてでも・・・・」

樟は、歩き始めた、あの方、の元へと。



「今日も平和だね」
沖田「そうですねィ。ってことで、俺はそこで寝てまさァ」
土方「テメェ、真面目にやりやがれ」

そんなやりとりをしながら、見回りをしていると・・・・・
沖田「ん?あれ万事屋の旦那じゃねぇーですかィ」
「へ?あっホントだ」
土方「チッ、嫌なやつ見つけちまったぜ。あいつはかまうなよ」
「銀さ〜ん」
土方「って、人の話聞けぇー!!」

土方が、注意したにも関わらず、は、いきなり、銀時に向かって手を振りながら呼んだ。

「トシ、一般市民と、交友を深めるのも大切なことだよ?」
土方「だからって、あいつに話しかけなくても・・・」
銀時「ん?多串君に、総一郎君に、はなこちゃんじゃん」
土方「だれが、多串だ!!」
沖田「旦那、俺は、総悟でさァ」
「あたしは、、はなこじゃない」
神楽「げっ、サドがいるネ。久しぶりアル」
「あっ、神楽ちゃんに、新八君、定春久しぶり〜」
新八「土方さんに沖田さん、さん、見回り中ですか?」
土方「あぁ、まあな」
銀時「おっ、神楽手に入れてきたか?」
神楽「もちろんアル、はい銀ちゃん、ほら酢昆布よこせヨ」

神楽は、生クリーム、カスタードクリーム、フルーツがたっぷり、のクレープを銀時に渡し、
酢昆布を代わりに受け取った。

土方「なっ、てめぇ、またんな甘ったるいもん喰うのかよ。だから糖尿になんじゃねぇーか?」
銀時「まだ、糖尿寸前ですぅー、それに絶対に、マヨネーズよりは、健康にいい」
土方「んだと、てめぇ、マヨネーズを侮辱しやがって、覚悟しろ」

銀時・土方戦闘開始。

沖田「よく、そんな酸っぱい物毎日も喰えますねィ、味覚おかしいんじゃねぇーかィ?」
神楽「この、酢昆布の美味しさが、分からないなんて、おまえの方がどうかしてるネ。
   ってことで死ぬヨロシ」
沖田「上等でィ」

神楽・沖田戦闘開始。

新八「あぁ〜、また始まっちゃった。どうしますコレ?」
「ん?ほっといていいんじゃない、いつものことだし」

この時、後ろから狙っている人がいたなど、誰も気づいてはいなかった。

銀時「新八ー、手伝えー」
新八「えー、いやですよ」
神楽「つべこべいわずに逝って来るヨロシ」

そう言うと神楽は、新八をおもいっきり、銀時と土方が戦っている所へと投げた。

新八「ちょっ、神楽ちゃん、行くの字が違うって・・・・ぎゃぁっぁぁああぁ」
「あらら、新八君も大変だなー」

その時、

  ( ゴスッ )

が、背後から来ていた何者かに、気絶させられたのだ。
そして、そのまま、を、連れ去ってしまった。
戦闘中の土方たちは、それに気づかなかった。

土方「チッ、ここら辺で、許してやる。行くぞ、総悟、
沖田「へい・・・・あれいやせんぜ?」
土方「先にでも帰ったのか?」
銀時「あらら、何、多串君、ちゃんに見放されちゃったの?」
土方「テメェ、いい加減にしやがれ」
新八「でも、おかしいですね。いつもならさん、ずっと待ってるのに」
土方《何かいやな予感が・・・・当たらないでくれよ・・》
  「総悟、帰るぞ」
沖田「へい」

そして、屯所に着くと予感は当たってしまっていた。

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