それでも、だよ。



?「フン、フフン・・」

ここは、武装警察・真選組の屯所、ちなみに中庭。

?「フン・・フンン・・」

さっきから聞こえている、不思議な音の正体は・・・・・・

?「・・・・フン、フン」
土方「オイィ、山崎ィィィィィィィ!!!」
山崎「ふ、、副長っ!?ギャアァァァァァ」

真選組・監察、ミントン好き、そして地味でおなじみの山崎がミントンをやっている音だった。
土方「テメェ、仕事をしやがれぇーっ」
沖田「土方さん、今回は、それじゃねぇーですぜィ」
土方「あぁ? だっけか?」
沖田「やっぱり土方だから、忘れやしたかィ、山崎、おまえに客だ」

 ( ジャキ )

土方は、刀を抜いて、沖田へと向けた。

土方「んだと、コラァ」
沖田「すぐキレる、カルシウム不足ですかィ?」
土方「テメェ・・・」
山崎「ちょ、副長落ち着いてください。これから見回りでしょう?」
土方「そうだったな、オイ、行くぞ総悟」
沖田「へいへい」

やっと土方は、刀をしまい、沖田と見回りに行った。

山崎《あっそうだ俺に客だっけ?》

山崎は、玄関へと向かった、そこには・・・・・

山崎「あれ?じゃないか、どうしたの?」
「おっ、やっと来た」

と、呼ばれた、少女は、情報屋をやっていて、たまに、真選組の情報集めを手伝っているのだ。
そのため、山崎とは仲がいい。

「退、遅いよ。また、いつものごとくミントンやってたんでしょ?」
山崎「ははは、ごめんごめん、ほら、あがりなよ」
「おっじゃましまーす」

そう言うと、と山崎は、玄関から3番目に近い部屋へと向かった。

山崎「お茶飲む?」
「うん、もらう」

山崎は、慣れているのか、チャッチャッチャとお茶を出した。

山崎「んで、今日は?」
「あぁ、そうそう、桂の情報持ってきたよ」
山崎「それで?」
「最近、なんか麻薬について調べてるらしいんだよね」
山崎「麻薬?テロにどうやって使うんだ?」
「なんか、桂たちが、使うわけじゃないみたいだよ、違うとことかがなんかやってんじゃない?」
山崎「たしかに、最近、桂はいろいろと、止める側にまわってるからね」
「こんなとこだけど、お手伝いできたかな?」
山崎「ありがと、桂について知ることできたから大丈夫でしょ」

は、話が一応終わったので、またお茶を飲み始めた。
山崎はそれを何か考えながら、ただ見ていた。
山崎「ねぇ、
「んー?」
山崎「は、この仕事やめたいって思ったことあるの?」
どうしたの?急に、んーそだねー、やっぱり親の代からやってることだし、それに・・・・」

は、湯飲みを机の上に置いた。

山崎「 ? 」
「この仕事してなかったら、退にも会えなかったでしょ?」
山崎「えっ・・?///」
「退こそ、なんでそんな事聞いたのよ?////」

は、自分が言ったことが、恥ずかしくなってきたのか、だんだん顔が赤くなっていた。

山崎「だって、やめてくれるならやめてほしいと思ったから」
「どういうこと?」
山崎「大事なひとには、危ないことしないでほしいからさ」
「なっ////」
山崎「もし、俺がに、やめてほしいっていったらやめてくれる?」
「たしかにね、大事な人に危険な事してほしくないのは、分かるよ、あたしだって
 そうだから、でもこれは自分で決めた道だから」
山崎「俺が、何回頼んでも?」
「それでも、だよ。それに退だって、同じでしょ?」
山崎「うん、そうだね。俺も同じだ」

2人はそこまで言い切ると無言になった。
そして、山崎が言いづらそうに、話し出した。

山崎「あのさ、さっきいっきに喋っちゃったから、確認したいんだけど・・・」
「えっ、何?」
山崎「も俺の事・・・その好きだったってことでいいのか?・・//////」
「あっ・・・・はい・・退もその・・あたしの事好きってことでいいの?・・・/////」
山崎「う、うん、俺は好きだよ、のこと////」
「あたしもだよ」

2人は、顔を真っ赤にしながら俯いてしまった。
すると、山崎が・・・・・・

山崎「 。」

は、呼ばれたため顔を、上げたすると、唇に何か当たる感覚と目の前いっぱいに山崎の顔があった。

「ん・・・っ」

山崎は、静かに離れると、の顔を覗いた。

山崎「ごめん、大丈夫か?」
「へ?う、うん大丈夫、ちょっと驚いたけど、嬉しかった・・・/////」
山崎「それじゃ、これからもよろしくな、
「こっちこそ、よろしくね、退」

こうして2人は、つきあうこととなったのでした。
そして、実はこの時この部屋を屯所に残っていた隊士達が覗いていたことに2人は気づかず、・・・・
山崎は、が帰ったあと、かなりひやかされたのでした。